新聞に神経症の人のことが紹介されていた。そこに書いてあることは、まるで私のことを書いてあるように思えた。
同じような悩みで苦しんでいる人が集まり、自分の体験を話し、森田療法の考え方を学ぶ。このようなことで、よくなる(克服していける)というではないか。私も治るのだろうか。
そこで、新聞に書かれている連絡先に電話をかけ、私の県でも、〇〇市で月に一回開催されていることを聞き、出席をしました。昭和〇〇年のことです。
初めて出席するとき、会場の部屋へ入るときは、ドキドキして、いやな気分でした。前もって連絡もせずに行き、急に来たら、困ると言われないか、心配でした。しかし、部屋に入り、初めてであることを告げると、そこにいる人たちは、温かい言葉とともに、私を迎えてくれました。
自分の順番がくると、私は、まとまりのない自分の悩み・苦しみを話します。こんなことを考えているのは自分だけではと思いながら話していきます。「もうそれくらいで止めてください」と言われるのではないかと思いましたが、最後まで聞いてくれました。
そのときです。参加者から「私もそうでした」「あなたの言っていることはよくわかります」「よく来ていただきましたね」とあたたかい言葉をかけていただきました。 私は自分の言いたいことをわかってもらえ、涙が出てきました。
次回は1ヶ月先で待ち遠しいが、それまでに、毎日、自分が日記にできたことを書いておく。次の集談会で発表して、指導者にアドバイスをいただくことになりました。
集談会が終わったあと、喫茶店に行き、懇親会でした。先輩たちとおしゃべり。話すことで少し楽になり、自分を客観的に眺めるような感覚を味わいました。楽しいので、次回も出席をしたい、とあらためて思いました。